“雑談”が苦手
「雑談は、あらゆる人間関係において、前菜のようなもの」とコミュニケーションスキルの専門家として世界的に知られる『The Fine Art of Small Talk』の著者、デブラ・ファイン(Debra Fine)氏はBusiness Insiderに語った。
ファイン氏直伝の4つのコツとはいかに...?
1. 状況に応じた話題を準備する。
「最良のアイスブレイク(ice breaker:緊張をほぐし、雰囲気を和ませる話題)は、今、あなたと相手が置かれている状況や場所についての話題」
例えば「このイベントに参加したきっかけは何ですか?」や「イベントをどのようにして知ったのですか?」
「今、何をされているのですか?」
2. 相手の話をよく聞く。
ボディランゲージと相づちを通して、あなたが話を聞いていることを積極的にアピールする。
目を合わせない、落ち着きがない、髪をいじる、腕を組むといった防御姿勢を取るなどは、不快感を感じている、もしくは興味がないように見えてしまう。
あなたが聞いていることを言葉で表すこと。誰かが話をしている間に、「ええ」「確かに」「そうですね」「ふむふむ」「なるほど」「それはすごい」などと定期的に相づちを打つと良い。同時に適切なタイミングでほほ笑んだり、頷くなど、言葉以外の合図も送ろう。
3. 質問する。ただし、尋問しないように。
「私は『結婚していますか?』『子どもはいますか?』といった質問は絶対にしない」
こうした質問はプライベートなだけでなく、「はい」か「いいえ」で会話が終わってしまう質問だから。「もし相手が『いいえ』と答えたら? 会話はどう続くだろう?」
もう1つ避けたいのは、「出身は?」「仕事は?」などと相手を質問攻めすること。
「あなたは今やFBIの捜査官になってしまった」
また、相手を困らせるような質問にも気をつけないといけないとファイン氏。
「気まずくなってしまう可能性がある質問はしてはいけない」
例えば、前回会った時に、ある会社で働いていた知り合いに会ったとしよう。「○○(会社名)での仕事はどう?」といった質問はしてはいけない。
「もし相手が解雇されたばかりだったら?」
有効なのは「前回会った時から、何か新しいことはあった?」という質問。
「相手にとっては、知らせたいと思うことだけを答えることができる、とても具体的な質問」である。
4.目標を設定して、練習しよう。
マラソンに備えて練習することと同じ。小さい目標に落とし込むことで、抵抗感を小さくすることができる。
[原文:A communication expert shares 4 conversation tips for people who hate small talk]